前回掲載した熊本秀岳館高校サッカー部での暴力事件を。取り上げた時期が最初の報道の3日後と早かったのですが,今もメディアでの取り上げが続いている状況なので,便乗してもう一度書きます。 最初の報道は,30代男性コーチによる3年生部員に対する暴力行…
またスポーツの現場での暴力が報じられました。最初の報道が4月21日だったので,これからまだまだ報道で取り上げられる機会が続くのでは,と思います。スポーツの,それも高校という教育の場での暴力ですので,少なからぬ課題を抱えた事件と私は受け止めま…
このブログでは,娘の事件に関連して少年が関係する事件についても時々触れています。そうした目線を持って報道を見ていると,いじめ関連の事件に気付くことが少なくないように思います。いじめ問題は,他人との関わり方の難しさが子供時代から始まることを…
私は映画が好きで,よく見に行く方だと思っています。米アカデミー賞で久々に話題となった日本映画「ドライブ・マイ・カー」も先月に見ていたので,国際長編映画賞の受賞は嬉しく受け止めています。アクションなどない静かな3時間ほどの作品でしたが,時間…
前回,労災の判断に関する疑問を記しました。「労働者災害保険審査官決定書」を読み込む中で気付いたことです。その中の一つとして「災害発生状況」の記載内容,同僚と上司の証言の違いにも触れました。子細については,『やはり「うずくまる」は作為だった…
昨秋から娘の診療に関連する労災の判断に対する疑問を綴ってきましたが,経過もあるので一度整理しておきたいと思います。基本的に私は,これまで綴じ込んでおいた娘の事件資料を見返しながら文章を綴っています。労災に関しては労基署が作成した資料から作…
北京五輪が終わったと思ったらウクライナ侵攻。平和から戦争へ。平和のもろさを思います。ひっ迫する不穏な状況の報道は年明けからあったようですし,1年以上前から計画されていた侵攻という報道もありましたが,五輪に浮かれていたので不意に感じました。…
昨秋より,娘の事件に対する労基の判断に対する疑問を折々つづってきましたが,今回もそれに続きます。これらの疑問は,娘に送られた労災に関する「決定書」の写しを見ながら拾っていますが,この中にはこれまで診療を受けてきた病院で作成した資料から作成…
前回,事件2時間後に受診した最初の脳外科の対応に伴う疑問に記しました。労基署ではこの病院と,この病院から紹介されて当日夜と翌日の2回の聴覚障害を診察した病院との2カ所しか労災の対象としないと決定しました。もちろん私は納得できないのですが,…
娘は,事件当日の脳外科・耳鼻科から始まって整形外科・神経科・精神科も受診し,その後やっと脳損傷専門医にたどり着き,現在も治療を続けています。専門医のアドバイスで,身体各所の痛みとの関連性についても冷静に受け止めるようになりました。しかし,…
前回,年が替わることもあり正月は1回休みますと告知しましたが,いざ替わったら使い続けているPCに不具合が発生してしまい,2回も休む羽目になってしまいました。年初から申し訳ありません。これまで160回ほどブログを更新してきましたが,改めてこれま…
労災に関連する記載を続けます。娘が事件後受けた治療に関連して,頭をバットで殴られたことによる受傷,中でも脳振盪後遺症に関連する治療を労災が認めないことに対する疑問は納得いかないままにあります。これまでも何度か脳振盪後遺症に触れてきましたが…
前回,娘の労災に関する「決定書」の記載に,労災医員の恣意的な記載があることを記し,それが労基署担当や労災協力者の事件に対する認識を象徴するものとしました。そこで改めて,労災担当者である労基署の対応について振り返ってみたいと思います。 労災関…
娘の事件に伴う労働者災害補償保険,いわゆる労災に関連する内容が不利な方向に動いていることについて,これまでもチラチラ記してきています。これに関連する「決定書」なる資料が,A4版100ページほど,目次だけでも7ページあります。医師による小難しい…
小2男児にバットで頭を殴られた娘の,その後の治療経過でのことを記します。頭に衝撃を加えられた場合,目に見えない脳の機能不調が何らかの形で体に影響を及ぼすものと私は考えていました。その後の娘の体調と関連する診療状況を見ていると,その考えはあ…
娘の事件現場が学童保育であったこともあり,事件以来,子供が集まる施設や制度,いじめなどの問題に対する関心を持つようになりました。そうした関心からの話です。 今年7月,福岡県中間市の保育園で,登園バスの中に取り残された5歳の男の子が熱中症で死…
加害児童に関する曲げられた説明を考える中で(「加害児童への対応も矮小化されている」),この事件の要因とされた「野球ができない」問題についても改めて振り返っておきたくなりました。いつもどおり,児童館で作成した資料の関連記載を拾っておきます。①…
ここ数回,娘の事件現場がどのように記されているかを再確認してきました。事件現場がどのようにねじ曲げられているのか(「改めて事件現場を考える」,「やはり『うずくまる』は作為だった」),被害者である娘への不適切な対応(「記憶消失の間にあったこ…
娘の事件現場について,事実をすり替えていたことを記したとおり(「やはり『うずくまる』は作為だった」),事件は出発点から故意に歪められています。今回は,事件の日が終わるまでについて振り返っておきます。 事件2カ月後の2017年7月,児童館指定管理…
前回,娘の事件現場の真実が偽られていることを記しました。バットで頭を横から殴られた人間が,「倒れ」ずに「しゃがむ」動きをするのは無理があるのではないか,と(「改めて事件現場を考える」)。この考察の根拠とした資料は,児童館長が作成して事件2…
バットで頭を殴られたにも関わらず救急車を呼んでもらえなかった。それが娘の事件に対する疑問の始まりといえます。ヘルメットがあるのは頭を衝撃から守るためと学習しているので,頭に衝撃を受けた人には慎重にという考えを持っているからです。これまで何…
娘が現在も治療を続けている脳振盪後遺症に関連して先月,患者の治療の大変に対する認知が低いことを記しました(『なかなか知られにくい脳損傷』)。脳振盪の重さに対する知識が普及していないことを憂慮する気持ちからのものです。 私がこの問題を考えるよ…
世上騒がれている事件に便乗する形になりますが,プロ野球・中田翔選手の暴力事件の,その後があまりにもずさんに感じるので触れておきます。 経緯を簡単に整理しておきます。プロ野球・日本ハムファイターズの中田翔選手は,8月4日に函館で行われたDeN…
私はこのブログで,事件発生時になぜ救急車が呼ばれなかったのかをずっと問題視してきました。野球のバットで頭部を殴られて気を失う。単純に考えれば脳の損傷による緊急対応が考えられたはずです。しかし現場の児童館長は,問いかけに返答できていたから普…
いろいろとトラブルが続きながらも,やっと開幕にたどり着いた東京五輪。その目前でまたもスキャンダルが発覚して開催意義はさらに薄められたように感じています。開会式に起用されたミュージシャン・小山田圭吾氏の一件です。暴力を考えるうえで見逃せない…
前回は,身近なスポーツの現場における指導者の資質によって暴力的な環境が生まれていく状況について記しました。生活の身近なところで起こる暴力について考えているわけですが,今回は本の情報ですが,地域社会にもたらされた暴力的な経験が次の暴力につな…
このブログでは,身近なところで起きている暴力についても取り上げています。情報源は主に新聞ですが,その情報の中で学校でのいじめとスポーツ指導者問題が比較的多いように感じています。今回はスポーツ関連で,ごく普通の少年スポーツの現場での話です。 …
先日,朝日新聞が「ヘディングの危険」と題する3回連載をしました。サッカーのヘディング反復が子供の脳に悪影響を与える可能性があるとして,日本サッカー協会がヘディング練習のガイドラインを発表したことを受けてのものでした。 ヘディングの危険性に対…
前回掲載予定の6月4日はできませんでした。プライベートイベント発生でゆるりと考える時間を失ってしまったからですが,我が筆力の無さを露呈してしまいました。スミマセン。 さて先週,「パワハラ自殺、トヨタと遺族和解」との記事を見て,さまざまに考え…
2017年5月24日午後4時頃,神戸市松原児童館前の路上。児童館職員として他の児童に注意を与えていた娘は,小学2年男児に背後からバットで後頭部を殴打されました。その場に昏倒した娘は,近くにいた通行人の女性が叫びながら近寄って来る姿を朦朧とした意…