娘をバットで殴られて

2017年5月24日,神戸市松原児童館で小2男児が職員を背後からバットで殴る事件が起きました。その職員は私の娘です。苦しむ日々が続いています。事件について考えたあれこれを記しています。私の名前は,久保田昌加(仮名)です。

暮らしの変化で暴力の場が増えている

新型コロナウイルス感染のピークは過ぎようとしているようですが,自粛を求められる辛抱暮らしはまだまだ必要なようです。疫病の流行が日本史の中では何度も繰り返されたと言われますが,現代人にとっては未経験の話ですし,自然災害ほど意識もしていなかっ…

4回目の「5月24日」

2017年5月24日午後4時の神戸市・松原児童館前,娘が小2男児にバットで殴られました。それから3年経ちましたが,被害者が置かれている状況は何も変わっていません。この1年もまた,事件の事実が語られないまま時間だけが過ぎ,歯がゆい思いはそのままで…

事件を「誤解」で済ませようとしているのか

5月は娘が事件に遭った月です。疑問がそのままの3年目でした。私たち親娘が事件に疑問を持ったのは,児童館の事件対応に疑問を感じたことから始まります。暴力事件なのに警察が知らなかったり,頭をバットで殴られた人がいるのに救急車が呼ばれなかったり…

少年の暴力はどこで生まれるのか

また少年による殺人事件が起こりました。今月23日に最初の報道があった事件です。3月下旬,岐阜市内の橋の下で暮らす81歳のホームレスの男性と一緒に暮らす女性の2人が,何者かに石を投げつけられてその場から逃走,約1キロほど離れた路上で女性が振り向…

少年をどこまで守るつもりなのか

森友問題で自殺した財務省職員と妻について週刊文春に掲載し続け「森友スクープ」として話題になっている大阪日日新聞の相澤冬樹氏が,先週『「罪を反省していない少年を社会に放り出すのか?」遺族が叫んだ事件と近畿財務局 赤木さんの事件の共通点』と題す…

暮らしが変化を強いられる時

新型コロナウイルス,本当に大変なことになってきました。病原体は,飢餓・戦争・自然災害と並ぶ人類生存の長い間の課題と聞いたことがあります。人類の命を脅かす未知のウイルスが世界中を急速に広まり,その勢いのまま私たちの暮らしに迫ってきました。報…

自分の暴力性を自覚できないとは

昨年1月に千葉県野田市で起こった児童虐待死事件に対する裁判員裁判の判決が,先月19日に千葉地裁でありました。小4女児の我が子に対し,父親が食事や十分な睡眠を与えず,浴室で冷水シャワーをかけ続けるなどして死亡させたという衝撃的な事件でした。 父…

「公」が歪んできているのではないか

このブログには不相応な大きな話かもしれませんが,気になっている話です。 今月18日,首相と官僚の関係を物語る森友学園を巡る公文書改ざん問題に関連し,自殺した職員の妻が国と改ざんを指示した佐川元国税庁長官を提訴した件です。提訴に合わせて自殺した…

教育長はこの回答案を読んだのか

前回,娘の事件に対する神戸市教委からの要望書回答に対する疑問の一つを記しましたが(『校長先生の報告はガセネタにされたのか』),メインの疑問を記しておきます。 神戸市教委への要望書の提出は,加害児童が通う小学校長への面会を希望するものでした。…

校長先生の報告はガセネタにされたのか

前回・前々回と,加害児童への措置(『改めて加害児童への対応を振り返る』)や彼が通う小学校の対応(『娘の事件,加害児童の小学校はどう受け止めた』)について書きましたが,神戸市教委との関係を語る前に,もう一つ記しておくことがあります。 娘は,事…

改めて加害児童への対応を振り返る

前回,神戸市教育委員会に触れる前提として,加害児童が属する小学校の対応に触れましたが(『娘の事件,加害児童の小学校はどう受け止めた』),合わせて事件後,加害児童をどのように対処したのかについても改めて整理しておきます。 事件は2017年5月24日午…

娘の事件,加害児童の小学校はどう受け止めた

先月上旬,「神戸市教委係長が自殺か」とする報道がありました。この係長は昨年4月に市長部局から出向して教育委員の会議を担当し,昨秋の東須磨小学校教員間暴力事件発覚後は,会議の開催頻度が増えたとの記述もありました。いずれにしても,自殺者が出る…

全国一斉休校と学童保育

年初から新型コロナウイルスの感染が拡大し続け,未曾有の危機的状況なんだろう,と想像しています。政府は,3月2日から春休みまで臨時休校とするよう全国の小中学校・高校・特別支援学校に要請することを決め,2月27日に首相がこれを表明しました。異例…

神戸市,今度は児童相談所ですか

これも今月報道された話から始めます。今月10日の午前3時ごろ,と言いますから真夜中になりますが,神戸市の児童相談所である「こども家庭センター」に助けを求めに来た小学6年の女児を当直者が追い返していたことが,19日になって報道されました。 娘がバ…

虐待が増えていることの意味

警察庁が,昨年1年間で把握した刑法犯の数値を2月6日に発表しました。新聞によると,刑法犯全体の数値は「74万8千件余」で,「前年の数値を下回って5年連続で戦後最少を更新した」とのことです。減るのは良いのですが,逆に「子どもの被害や家族間トラ…

児童生徒からの暴力に関する署名

神戸市の児童館で小2児童にバットで殴られた娘は,子供からの暴力被害に遭った人たちと事件を社会的な問題として考えていくことを目的に,昨年3月『児童・生徒からの暴力被害者の会』を組織しました。活動が必ずしも順調というわけではなかったと思います…

闇に葬られる,のは

私がこの正月に入ってからの報道で気になったものを拾うと,イランの旅客機撃墜とか,ボーイングの連続墜落事故情報の隠蔽とか,三菱電機の労働問題への不誠実対応など1面に載る記事でも背景に「隠したい」を感じるものが少なくありませんでした。背負うも…

学童保育の職員の質は?

これも昨年末の新聞記事からなので旧聞な気もしますが,学童保育に関する報道なので触れます。娘が児童にバットで殴られましたのが,児童館で学童保育に従業中でしたから。 記事の内容は,昨年5月1日時点で学童保育を希望するもののかなわぬ待機児童が「最…

「発達障害だから暴力」の不見識

昨年末の12月23日,東京・池袋のマクドナルドに並んだ行列で,23歳の専門学校生の男が2歳男児の腹を蹴るという事件報道がありました。私がこの事件に注目したのは,男について「発達障害を患っている」との話が出ていたことにあります。娘の事件でも加害児…

この1年も疑問はそのまま

平成の最終年・令和の最初年が間もなく終わります。娘の事件にとってのこの年をポイントを記しておきます。 このブログをこれまでご覧になっている方にはわかると思いますが,事件に関して私がずっとこだわっているのは「事件の真実が語られていない」という…

家庭での暴力がもたらすもの

前回,虐待の事件報道で考えたことを記しました。その後も虐待に関連する報道が続いていますので,気になったところを少し記しておきます。 相次ぐ児童虐待事件の整理の中で,DV(ドメスティックバイオレンス)が密接に関連していることがわかってきている…

虐待報道が続くことの意味

最近,虐待に関する報道が繰り返されています。 先月,福岡県田川市で1歳の三男に向けてエアガンを数十発発射してケガを負わせたという報道がありました。昨年11月のことで,その翌月この子は肺炎で亡くなっており,共に24歳の両親が傷害容疑で逮捕され,後…

親の暴力への鈍感さが子に及ぼすもの

暴力に対する「感度」とでもいう部分は,やはり世の中的には余り高くないと思っておいた方が良いのでしょうか。そんなことを考えせる事件を今月の報道から拾いました。 大分県日出町の小学校女子バレーボールのクラブチームで起きた事件です。事件をなぞって…

職場のいじめはなぜ生まれる

神戸市の教師間いじめの事件,世間の関心が高いまま報道も続いたことで,私も興味のままに3回も書いてしまいました。結局,神戸市は加害教員への給与差し止めを可能とするための条例改正を急ぎ,市長は報道陣に「加害教員に給料が支払われることに苦情が殺…

神戸市教委と学校の関係は

前2回で取り上げた教師間いじめの事件。コトが大きい分,世間の関心も高く,報道も続いています。それらの報道を目にしていると,やはり気になることもありますので,本意ではありませんが今回も取り上げます。 10月に入って間もなく露見したこの事件は,10…

教員間いじめ,子供間いじめ

神戸市立東須磨小学校での教員間いじめ事件,あえて事件と記します。報道当初の私の意見は前回記しましたが(’19/10/10『教師間いじめ,学校の行為は隠蔽です』),その後も今日まで,次々と新しい情報が報道される状態が続いていますし,単に学校で起きた事…

教員間いじめ,学校の行為は隠蔽です

神戸市は子供の周辺に関する事件が本当に多いなぁ,という印象を持っています。娘がバットで殴られてからずっと神戸市の子供絡みの事件は注目してきたつもりですが,今度は子供を教え導く立場にある教員のいじめです。子供たちのいじめが社会問題化している…

被害者を追い込むのは

この8月から9月にかけての間,いくつかの事件報道などで,加害者・被害者について考えさせられました。まず,気になった3件について簡単に記します。 ①神戸市兵庫区の児童館で5月に起こっていた事件で,8月初旬になって報道されました。児童館の学童保…

指定管理者はノウシントウを知らなかっただけなのか

娘の症状の中でも重いノウシントウについて,事件直後から関係者が触れてこなかったことへの疑問を前回記しました(’19/09/22『ノウシントウ,知っていますか?』)。このことについて,被害者と指定管理者との関わり方を振り返りながら,具体的に記しておき…

ノウシントウ,知っていますか?

娘は現在,複数の病院に通院して診察・治療を受けており,中でも脳震盪(のうしんとう。「脳振盪」とも。以後はカタカナで)の専門医の診療を得るようになってから,冷静に自分の体を考えられるようになり,中心的で重要な診療になっています。しかし,事件…