娘をバットで殴られて

2017年5月24日,神戸市松原児童館で小2男児が職員を背後からバットで殴る事件が起きました。その職員は私の娘です。苦しむ日々が続いています。事件について考えたあれこれを記しています。私の名前は,久保田昌加(仮名)です。

社会・世間

暮らしの変化で暴力の場が増えている

新型コロナウイルス感染のピークは過ぎようとしているようですが,自粛を求められる辛抱暮らしはまだまだ必要なようです。疫病の流行が日本史の中では何度も繰り返されたと言われますが,現代人にとっては未経験の話ですし,自然災害ほど意識もしていなかっ…

少年の暴力はどこで生まれるのか

また少年による殺人事件が起こりました。今月23日に最初の報道があった事件です。3月下旬,岐阜市内の橋の下で暮らす81歳のホームレスの男性と一緒に暮らす女性の2人が,何者かに石を投げつけられてその場から逃走,約1キロほど離れた路上で女性が振り向…

少年をどこまで守るつもりなのか

森友問題で自殺した財務省職員と妻について週刊文春に掲載し続け「森友スクープ」として話題になっている大阪日日新聞の相澤冬樹氏が,先週『「罪を反省していない少年を社会に放り出すのか?」遺族が叫んだ事件と近畿財務局 赤木さんの事件の共通点』と題す…

暮らしが変化を強いられる時

新型コロナウイルス,本当に大変なことになってきました。病原体は,飢餓・戦争・自然災害と並ぶ人類生存の長い間の課題と聞いたことがあります。人類の命を脅かす未知のウイルスが世界中を急速に広まり,その勢いのまま私たちの暮らしに迫ってきました。報…

自分の暴力性を自覚できないとは

昨年1月に千葉県野田市で起こった児童虐待死事件に対する裁判員裁判の判決が,先月19日に千葉地裁でありました。小4女児の我が子に対し,父親が食事や十分な睡眠を与えず,浴室で冷水シャワーをかけ続けるなどして死亡させたという衝撃的な事件でした。 父…

「公」が歪んできているのではないか

このブログには不相応な大きな話かもしれませんが,気になっている話です。 今月18日,首相と官僚の関係を物語る森友学園を巡る公文書改ざん問題に関連し,自殺した職員の妻が国と改ざんを指示した佐川元国税庁長官を提訴した件です。提訴に合わせて自殺した…

全国一斉休校と学童保育

年初から新型コロナウイルスの感染が拡大し続け,未曾有の危機的状況なんだろう,と想像しています。政府は,3月2日から春休みまで臨時休校とするよう全国の小中学校・高校・特別支援学校に要請することを決め,2月27日に首相がこれを表明しました。異例…

虐待が増えていることの意味

警察庁が,昨年1年間で把握した刑法犯の数値を2月6日に発表しました。新聞によると,刑法犯全体の数値は「74万8千件余」で,「前年の数値を下回って5年連続で戦後最少を更新した」とのことです。減るのは良いのですが,逆に「子どもの被害や家族間トラ…

児童生徒からの暴力に関する署名

神戸市の児童館で小2児童にバットで殴られた娘は,子供からの暴力被害に遭った人たちと事件を社会的な問題として考えていくことを目的に,昨年3月『児童・生徒からの暴力被害者の会』を組織しました。活動が必ずしも順調というわけではなかったと思います…

闇に葬られる,のは

私がこの正月に入ってからの報道で気になったものを拾うと,イランの旅客機撃墜とか,ボーイングの連続墜落事故情報の隠蔽とか,三菱電機の労働問題への不誠実対応など1面に載る記事でも背景に「隠したい」を感じるものが少なくありませんでした。背負うも…

学童保育の職員の質は?

これも昨年末の新聞記事からなので旧聞な気もしますが,学童保育に関する報道なので触れます。娘が児童にバットで殴られましたのが,児童館で学童保育に従業中でしたから。 記事の内容は,昨年5月1日時点で学童保育を希望するもののかなわぬ待機児童が「最…

「発達障害だから暴力」の不見識

昨年末の12月23日,東京・池袋のマクドナルドに並んだ行列で,23歳の専門学校生の男が2歳男児の腹を蹴るという事件報道がありました。私がこの事件に注目したのは,男について「発達障害を患っている」との話が出ていたことにあります。娘の事件でも加害児…

家庭での暴力がもたらすもの

前回,虐待の事件報道で考えたことを記しました。その後も虐待に関連する報道が続いていますので,気になったところを少し記しておきます。 相次ぐ児童虐待事件の整理の中で,DV(ドメスティックバイオレンス)が密接に関連していることがわかってきている…

虐待報道が続くことの意味

最近,虐待に関する報道が繰り返されています。 先月,福岡県田川市で1歳の三男に向けてエアガンを数十発発射してケガを負わせたという報道がありました。昨年11月のことで,その翌月この子は肺炎で亡くなっており,共に24歳の両親が傷害容疑で逮捕され,後…

親の暴力への鈍感さが子に及ぼすもの

暴力に対する「感度」とでもいう部分は,やはり世の中的には余り高くないと思っておいた方が良いのでしょうか。そんなことを考えせる事件を今月の報道から拾いました。 大分県日出町の小学校女子バレーボールのクラブチームで起きた事件です。事件をなぞって…

職場のいじめはなぜ生まれる

神戸市の教師間いじめの事件,世間の関心が高いまま報道も続いたことで,私も興味のままに3回も書いてしまいました。結局,神戸市は加害教員への給与差し止めを可能とするための条例改正を急ぎ,市長は報道陣に「加害教員に給料が支払われることに苦情が殺…

教員間いじめ,子供間いじめ

神戸市立東須磨小学校での教員間いじめ事件,あえて事件と記します。報道当初の私の意見は前回記しましたが(’19/10/10『教師間いじめ,学校の行為は隠蔽です』),その後も今日まで,次々と新しい情報が報道される状態が続いていますし,単に学校で起きた事…

教員間いじめ,学校の行為は隠蔽です

神戸市は子供の周辺に関する事件が本当に多いなぁ,という印象を持っています。娘がバットで殴られてからずっと神戸市の子供絡みの事件は注目してきたつもりですが,今度は子供を教え導く立場にある教員のいじめです。子供たちのいじめが社会問題化している…

被害者を追い込むのは

この8月から9月にかけての間,いくつかの事件報道などで,加害者・被害者について考えさせられました。まず,気になった3件について簡単に記します。 ①神戸市兵庫区の児童館で5月に起こっていた事件で,8月初旬になって報道されました。児童館の学童保…

隠そうとするから疑問が膨らむ

娘は子供と関わる仕事をしたいと勉強を続けてきて,その対象から暴力を受けるという事件に遭遇し,身体的のみならず精神的にも大きな荷物を負わされながら,子供と関わる自分の未来を考え続けてきました。そのため,事件の実態を語りながら,教育・学童保育…

神戸の児童館でまた,それ暴力

今週,神戸市の児童館に関する事件報道がありました。兵庫区の児童館で5月,小2の女児が同じ小学校に通う小1~小3男児に,児童館の廊下で「殺すぞ」などと脅かされて服の一部を脱ぐよう迫られたり,目隠しをされて数人に体を触られたりするなどの被害を…

質問と回答がズレる時,ズレる場

前回,私たちからの質問に対する神戸市の回答がかみ合わない話を載せました(’19/07/14『問いと答えがかみ合わない!』)。その思いを引きずっていたら,全国を賑わす騒動の中で,同じ様に感じられる報道に接しました。今,全国的に関心を呼んでいる吉本興行…

救急車を呼ばない理由=隠蔽

娘の事件を考える上で,最初から大きな疑問の渦中にあるのが,救急車が呼ばれなかったことです。この問題を考えるうえで参考となる事件がありました。今月書類送検の報道があった近大生一気飲み死亡事件です。 事件の経過について,簡単に触れておきます。20…

謝罪,暴力と向き合う姿勢

尼崎高校バレーボール部の事件を考える 2nd 前回,尼崎高校バレーボール部での体罰・隠蔽に関する意見を書きましたが(’19/05/19『暴力・救急車呼ばず・隠蔽・・・また?』),早い進展がみられたので,引き続きこの事件に触れておきたいと思います。 尼崎市…

暴力・救急車呼ばず・隠蔽・・・また?

尼崎高校バレーボール部の事件を考える いじめや体罰など学校での暴力に関する報道が少なくありませんが,随分と古典的な事件が出てきたなぁと思いました。尼崎高校バレーボール部の事件です。この事件,私ども親子にとっては既視感を覚えるような光景があり…

性暴力事件も被害者重視で考えて

今年3月に行われた性暴力に対する判決で,「無罪」が続いたことに対し,多くの報道で疑問が述べられ,今も語られ続けています。私も判決を耳にした時から「??」という印象を受けていました。私の疑問の根にあるのは,被害者の無念が晴らされていないこと…

児童・生徒暴力被害者の会

今月初め,娘が『児童・生徒暴力被害者の会』を発足させました。一昨年5月の事件以来,さまざまな理不尽を受け,自分が置かれている状況の厳しさに辛い思いを繰り返してきましたが,多くの人の支えの中で,自分と同じ境遇の人が増えてはならないという思い…

再び,アイドル暴行事件を考える

今年1月に報道されたAKB48の姉妹グループで,新潟市を拠点に活動するNGT48のメンバー山口真帆さんが暴行された事件について,娘の事件と共通するものがあることを以前記しました(’19/01/18『アイドル暴行事件で考えた』)。3月下旬になってこの事件…

生徒の暴力を隠したいの?

先月末,生徒に暴行されて重傷を負った教諭が,市などに慰謝料を求める訴訟を大阪地裁に起こしたとの報道がありました。教師に対する暴力を巡って学校側を相手に訴訟というのは極めて異例,ともありました。暴行した生徒側ではなく,学校側であることに注目…

少年事件と報道

娘の事件が世間に知られることになったのは,事件から半年以上も経過してからでした。そのあたりは以前にも記していますのが(’18/10/10『神戸市役所って,敵だったんだ』),遅れた事件報道は,少年事件と報道の関係について考えるきっかけになったと思いま…