娘をバットで殴られて

2017年5月24日,神戸市松原児童館で小2男児が職員を背後からバットで殴る事件が起きました。その職員は私の娘です。事件についてのあれこれ,世に伝えられる暴力などについて考えたあれこれを記しています。私の名前は,久保田昌加(仮名)。

神戸市のなぜ?

神戸市が回答,やっぱりアイツら!

3月上旬に,娘と私が神戸市役所に赴いて提出した質問状(’19/03/15『質問状,出してきました』)の回答が3月末日に来ました。それからじっくりと中身を整理してきました。質問・回答については,次回以降,子細に掲載していきたいと思います。 前回の回答…

再び,アイドル暴行事件を考える

今年1月に報道されたAKB48の姉妹グループで,新潟市を拠点に活動するNGT48のメンバー山口真帆さんが暴行された事件について,娘の事件と共通するものがあることを以前記しました(’19/01/18『アイドル暴行事件で考えた』)。3月下旬になってこの事件…

質問状,出してきました

今月上旬,私は娘と神戸市役所を訪れ,3度目の質問状を出してきました。質問状の提出理由は前回記していますので(’19/03/14『3度目の質問状を提出する理由』),ここでは提出場面について記しておきます。なお,質問状の内容については,神戸市からの回答…

3度目の質問状を出す理由

娘の事件に残されている疑問の中に,神戸市役所が関係する部分が多いということを,このブログをお読みの方はわかっていると思いますが,そうした疑問をどのように問えば良いのか,どうすれば市役所が答えてくれるのかはよくわかっていませんでした。同じ思…

隠され,偽られた事件情報

社会への事件情報周知=報道と考えた場合,少年事件に関する報道をどう思っているか,について前回記しましたが(’19/02/25『少年事件と報道』),実際の娘の事件では,情報そのものが隠され,正しい事件情報が流されませんでした。改めて報道との関連から記…

世間では救急車を呼ぶのが常識!

娘はバットで頭を殴られたにも関わらず,救急車を読んでもらえなかった顛末は以前記していますが(10/09『呼ばれなかった救急車』),私は指定管理者の対処は間違っている,救急車を呼ぶのが常識だろうという気持ちをずっと持っています。神戸市役所や指定管…

凶器のバットは「やわらかい」のか

事件が娘にもたらしたもの,その大きな一つは身体的な負担になると考えています。具体的な症状については,以前記していますのでそちらをご覧ください(10/05『被害者である娘の症状』)。頭部外傷,つまり脳への衝撃を受けたので,身体各所に不具合が現れて…

神戸市の「検証」を検証する

今年3月の神戸市会常任委員会の質疑の中で,娘が被害者となった松原児童館バット殴打事件に関する質問が出ました。市会で取り上げられるのは初めてでした。市側は予想していなかったのか,それとも資料が十分でなかったのかはわかりませんが,答弁に立った…

被害者を避ける神戸市

娘は事件翌日に郷里へ帰り,入院を含む治療に入りました。頭部外傷という後遺症の危険が高い状況におかれ,事件直後から片耳がほとんど聴こえなくなっている娘の状態を考えると,この負傷は決して小さいものではないと思っていました。しかし,指定管理者か…

事態は矮小化されている

前回(11/07『改めて事件の要因を考える』),事件の要因について私の考えを記しました。被害者が苦しめられてきたのは,事件後の関係者の対応にもあることを説明したつもりです。そこで,神戸市が指定管理者の情報にだけに依拠して発表を行なった12月までの…

改めて事件の要因を考える

2017年5月24日の事件現場については,何度かこのブログに記してきました(10/05『考えられる事件の要因』,10/10『神戸市や指定管理者が考えた事件現場』)。しかし,被害者の述べる現場と神戸市・指定管理者が述べる現場には違いがあります。小2児童が職…

児童はなぜ野放しにされたのか

今回も事件現場での対応に関して振り返ってみます。神戸市は,事件後の指定管理者の対応を「適切」としてきました。「適切」とするその対応への疑問は,被害者に対するものだけではありません。10/27『コトの重さをいつ意識した?』でも触れましたが,加害児…

それでも現場対応は「適切」といえるのか

改めて事件現場にを振り返ってみます。事件直後の指定管理者の対応,具体的には頭部をバットで殴られた被害者の扱いを神戸市がどう評価しているのか,ということについてです。 まず,被害者から神戸市への質問と,これに対する回答をことから始めます。質問…

被害者をどう考えているんだ

およそ平穏な暮らしの中を暮らしてきた私は,身近に犯罪に伴う加害者や被害者と接する機会を持つことはこれまでありませんでした。もちろん,娘を加害者になるように育て方たつもりはないし,被害者になることすら考えていませんでした。 事件は突然襲ってき…

コトの重さをいつ意識した?

娘を殴った児童は明らかに少年法にもとづく法的措置が必要,と私は考えていました。しかし,児童館は加害児童保護者を呼び,「出入り禁止」を言い渡します。次の事件を起こす前に保護する必要があったと考えますが,世間に放逐してしまいます。児童館として…

まともに答えず報道のせいに

今年5月に神戸市長宛に提出した質問状への回答が,質問に適正に答えたものではないことについては,10/18『神戸市 被害者の取り扱い方』にも記しました。ここではその具体例をもとに話しを進めます。 「発達障害の発表について」という質問に対する回答です…

市は指定管理者の広報係?

2017年5月の児童館での事件後,神戸市役所から被害者に対する連絡や接触は全くありませんでした。公の立場に対する期待感もありましたが,何の接触も無いまま12月の神戸市記者会見を迎え,ここで神戸市が敵対的存在であることがわかりました。事件を自ら調…

聞いた話ですが

これまでブログで書いてきた内容は,指定管理者や神戸市との対応の中で入手した資料にもとづいていますので,資料を見ながら考えて書いたつもりです。しかし,事件以降それなりの時間が経過していますので,そうした中で単に誰かの話として聞いた話もそれな…

事件と事故にこだわる理由

なぜ事故にしておきたいのか 「事件と事故」に関する話を続けます。神戸市の「事件と事故」に関する認識について整理しておきます。まず参考としたのは,12月19日の記者会見の補足資料です。児童相談所への通告に関して「通告は警察が行ったものなので不明。…

事件なのか事故なのか

娘が事件に遭い,郷里での療養を選択して帰郷している頃,指定管理者から労災関係の書類が送られてきました。その文書の中に「この度の事故は、業務上の不意の事故であり」と表記されていることに違和感を覚えました。子供とは言え,明らかに暴力を振るった…

神戸市 被害者の取扱い方

文書のやりとりで見えた市職員の姿勢 私と娘は,児童館の施設設置者である神戸市の対応に対して,当初から疑問を感じ続けてきましたが,記者会見や市会常任委員会での質疑を通してその疑問はさらに膨らんでいきました。そこで,平成30年5月に2度,神戸市長…

「加配」という措置

神戸市記者会見が明らかにしたこと⑥ 発達障害同様,記者会見の資料には出てこないにも関わらず,事件の再発防止に関連する内容が翌日の新聞に報じられています。それが「加配」です。 この「加配」のことを報じた記事は翌日の神戸新聞にはありましたが,他の…

「発達障害だから暴力」という発表

神戸市記者会見が明らかにしたこと⑤ 12月19日に行われた神戸市の記者会見では,児童が「発達障害だから」暴力を振るった要因になったような発言がされました。この日夕方のテレビニュースで,課長が笑いがちに説明している場面を私も録画で見ました。暴力を…

方向転換できなかった神戸市役所

神戸市記者会見が明らかにしたこと④ 前回,児童館指定管理者と神戸市の間でどのように「事故」現場を確認していったのかを記しました。彼らの検討の中では,明確な暴力行為を行なった少年や,既に片耳が聴こえにくくなっている被害者のことを慎重に考えるこ…

「事故」現場はどのようにできたのか

神戸市記者会見が明らかにしたこと③ では,被害者とは異なる神戸市役所や指定管理者の現場はどのように作られたのか。 神戸市役所の見解について,3月市会常任委員会で市部長は「検証しました」と答弁しています。検証した結果が,12月記者会見の発表内容と…

神戸市や指定管理者が考えた事件現場

神戸市記者会見が明らかにしたこと② まず,神戸市役所や指定管理者が,どのように事件現場を捉えているかについても触れておきたいと思います。被害者が指定管理者と事件情報をやり取りする時間はほとんどありませんでしたし,神戸市役所には一度も会えずに…

神戸市役所って,敵だったんだ

神戸市記者会見が明らかにしたこと① 2017年5月24日の事件以降,娘はさまざまな方々の支援を受けながら,辛い状況からの立ち直りに向けて頑張っていました。しかし,やりきれない憤りや苦しさに苛まれることも少なくありませんでした。子どもを相手にする業…