娘をバットで殴られて

2017年5月24日,神戸市児童館で小2男児が職員を後ろからバットで殴る事件が起きました。その職員は私の娘です。事件以降のあれこれを記していきます。ブログ開設趣旨を,開設日2018年10月3日に記載しています。私は,久保田昌加(仮名)

親は何考えているんだ

 人を傷つける,それも故意に行うというのは犯罪です。犯罪の加害者が家族から出ると、加害者に代わって行動しなければならない部分もあるはずです。その場合,加害者家族は被害者に対する謝罪行為はもちろん,失わせた損害に対する責任が生じると考えるのが普通ではないのでしょうか。今回の場合,加害者が児童ですので,児童の保護者はなおさら主体的にそうした行動を行う立場にあると考えています。

 私が加害児童の保護者から初めて連絡をもらったのは,事件から2カ月以上経過してからのことでした。事件を調べている警察署の斡旋によるもので,8月に入ってすぐの頃,児童の母親から電話をもらいました。電話では簡単な謝罪の言葉もありました。私からは娘の治療状況,後遺症に苦しめられている状況の話もしました。その後10月になって,警察署から加害児童を児童相談所に通告した旨の連絡がありました。児童相談所に移ると児童の情報は得られなくなります。しかし,娘に重い傷を負わせた児童がどのように過ごしているのかについて知っておきたいので,11月に児童の母親に電話を入れ,児童の状況を聞きました。同様に,事件1年目である今年5月24日にも児童母親に電話を入れ,児童の状況を聞いています。

 被害者側と加害者側との接触は以上が全てですが,加害者側から連絡が入ることはありませんでした。最初の電話の際に,謝罪が遅れたことの理由の一つとして,児童館から「連絡を取らない方がよい」と言われていた旨の話がありました。これまでの指定管理者の対応を考えるとあり得ることだなと受け止めましたが,連絡が遅れた理由,被害者の症状をどの程度聞いていたのかぐらいの説明はあってもよかったのではないかと思います。

 加害児童については,事件前から暴力行為に対する関心を示していたと聞いています。市会常任委員会で,加害児童が1年生の時から「課題のあるお子様」であるとの答弁がされていますから,問題行動があることを保護者も知っていたはずです。自分の子の暴力行為をどう認識していたのか,学校からの注意や指導にはどう対応していたのか,保護者としてどのように家庭で指導したのかなど,被害者に丁寧に説明する責任もあるのではないでしょうか。そうしたことも含めたうえで,加害者側としての反省,今後の育成にどう向かおうとしているのか,などを伝えることも親の責任ではないかと考えます。残念ながら,これまで3回の電話の中ではそうした具体的な言動は,何もありません。

 加えて,ストレートなもの言いになってしまいますが,被害者への見舞金などの対応です。娘は療養及び後遺症に対する治療などで休業状態となり,収入を全く絶たれます。しかも10/15『見舞金も出さないんだ』にも書いたとおり,指定管理者も一銭も出してくれませんでした。生活の糧を断たれて非常に厳しい暮らしに追い込まれ,途方にくれた言葉を何度も聞くことになりました。そうした暮らしはあの事件が原因です。自分の子供が起こした事件が被害者にどのような苦痛をもたらしているか考えなかったのでしょうか。接触もしてこないくらいだから,わからないのだろうなあ。問題はそこだよ。

 私は古い世代なので,人との関わりにはそれなりに経験を積んできていると思っています。人に迷惑を掛けた時はどうするかということを重く考えますし,その場合はできるだけ謝罪を示す行動は取らなければいけないと考えます。若い世代ではそうではないかもしれないけど,それでも言いたい。人に迷惑を掛けたらちゃんと謝れ,尽くせることは何でもやれ,と。自分の子供が起こしたことについて,親としてきっちりと起きたことに向き合ってもらいたい。

 

 加害児童保護者はこんな感じで,指定管理者や神戸市に関してはこれまでこのブログに書いたとおりです。今の私は,被害者に向い合う当事者たちを考えるたびに,人間不信になります。