娘をバットで殴られて

2017年5月24日,神戸市松原児童館で小2男児が職員を背後からバットで殴る事件が起きました。その職員は私の娘です。苦しむ日々が続いています。事件について考えたあれこれを記しています。私の名前は,久保田昌加(仮名)です。

改めて事件の要因を考える

 2017年5月24日の事件現場については,何度かこのブログに記してきました(10/05『考えられる事件の要因』10/10『神戸市や指定管理者が考えた事件現場』)。しかし,被害者の述べる現場と神戸市・指定管理者が述べる現場には違いがあります。小2児童が職員(娘)を背後からバットで殴ったことだけは,共通しています。「殴った」を「たたいた」と記す部分があるため,資料を見るたびに腹が立って話が有らぬ方向に進みますが,それはここでは置いておき,改めて事件の要因について考えます。

 被害者は要因として,①加害児童の素行,②業務指示の不徹底,③児童館の不穏な雰囲気の三つをあげています(前掲10/05『考えられる事件の要因』)。この要因は,被害者が児童館で児童たちと接する中で感じていたことから考えられています。

 これに対して指定管理者・市側は「公園での外遊びを実施する際に、野球をしないルールとなって」いたにも関わらず「野球をできないことを不満に感じた児童」が「たたいた」としています(前掲10/10『神戸市や指定管理者が考えた事件現場』)。事件翌日に現場にいた児童に聞き取ったものから構成されたと思われます。

 私は,指定管理者・市の記載には疑問を感じていますが,ここからは被害者が上げている要因をベースに整理を進めます。
 ①「加害児童の素行」に関連して,10/13『「発達障害」という発表』に詳しく載せましたが,12月の記者会見で「加害児童が発達障害」と発表したことをどうみるか。児童に問題行動がみられなければ,このような発表は必要ないはずです。
 また,10/14『「加配」という措置にも記しましたが,職員数にこだわるのは課題を抱えた児童のことを念頭としてのことではないかと推測しています。なにしろ,事件から半年以上経過して報道があってから市内全児童館関係者に通知していますから,何らかの対応措置をしていたという実績を示したいのだろうとしか受け止められず,「いかがなものか」というあたりです。
 加えて,今年6月の市会常任委員会で,「課題のあるお子様」については指定管理者・保護者・学校で連携し「学童保育でどうやってお預かりする」かの「話合い」が設けられていて,加害児童の場合は「1年生の時も」話合いを続けていたとする答弁がされました。加害児童の問題行動は,事件以前から課題になっていたということになります。
 市は,児童が絡む話になると「非常に配慮を要す」とか「慎重に対応しなければ」といいますが,前記のとおり結構情報を出してくれています。それをもとに考えると,被害者が要因としてあげている①にどんどん近付いていきます。

 ②「業務指示の不徹底」については,10/05『考えられる要因 児童館バット殴打事件の現場②』に記しましたが,指定管理者自身が「問題として認識している」と資料に記しています。にもかかわらず,市の発表はこのことに触れていません。なぜでしょう?

 ③についてはここでは触れませんが,もう一つここで考えておかなければならないのは,市が要因としてあげた「野球ができないことの不満」についてです。10/08『児童館が作成した資料(3)「野球遊び」の真実』にも記しましたが,児童や保護者から野球ができないことの不満が出てくるのは,事件後になってからのことです。野球ができないと説明した事件の日ではないのです。「野球ができないことの不満」は後付けにしか考えられません。

 以上のように整理していくと,神戸市の発表は非常に底の浅い見解としかいえません。それは,市が事件そのものを矮小化して伝えようとしていることが先立つからだと考えています。むしろこうした見え透いた見解が出されたことの理由をこそ,知りたいところです。そのことについては稿を改めて記したいと思います。