娘が見た事件現場
児童館バット殴打事件の現場①
2017年5月24日(水),この日14時からのミーティングで,野球やバスケットボールで公共物の破損や路上事故を避けるため,外遊びでは柔らかいボールしかしないように決めていました。
しかし,午後4時の外遊びの時間になると,もう一人の男性引率職員が勝手に1階倉庫を開け,子供たちに野球道具を出させます。彼のこうした行動は,日常的に行われていました。児童館の前に出たところで,小学2年男児がバットを,小学5年男児がボールを手にしていたため,これに気付いた娘が上級生の小5男児に対して職員会議での決定を伝えてボールの返却を求めていたところ,この男児は大声で「殺せ!」とそそのかし,それに合わせて小5男児に対面している娘の背後から小2男児が近付き,娘の後頭部をバットで強打しました。
児童館の記録では,この現場に居合わせた大人は「娘だけ」とされていますが,前出の男性職員もこの現場を見ていることを,娘は直前まで見ています。凶器となったバットは,エバニュー社製「ティーボールバット」で,外部こそポリウレタンが使われているものの芯は鉄よりも堅く,警察から「十分殺傷能力はある」と説明を受けています。指定管理者と面会した時,「金属ではない」と強調し,後に神戸市の発表の中で「柔らかい」とされたバットがこれです。
後頭部を殴打された娘は,その場に昏倒しました。意識が朦朧とした状態でした。たまたま事件を目撃していた「通行人の女性」が「何すんの!」などと叫びながら近寄ってきて抱き起こしてくれたこと,児童館に運び込まれる際に児童館職員がその女性を追い返すような対応をしていることを記憶していますが,それ以外のことは覚えていません。この女性については,その後の警察の調査でも捜しましたが,見つけることはできませんでした。通常,こうした場合には、名前や連絡先を聞き,後日御礼をするものだと考えますが,児童館職員の常識はそうではなかったようです。